株式会社 土井酒造場

銘柄酒/「開運」
先代からの名声をさらに高める
新しい取り組みと多彩な試み
春、土井酒造場のシンボルでもある薬医門の脇に、満開の桜の木が大きく枝を広げる。蔵屋敷沿いに流れる小川に浮かぶ花びらと、水面に映る青空のコントラスト。これまでに何度も土井酒造場を訪ねていますが、いつ見てもすばらしい景色です。この蔵屋敷は、静岡県の歴史的建築物にも指定されており、桜が満開の時期は、黒壁に淡いピンクの花びらが映えて本当に美しい。現在の土井酒造場を率いるのは、平成29年に5代目蔵元を継いだ土井弥市社長。そして、弥一社長の右腕として、酒造りを取り仕切るのは棒葉農(しんばみのり)杜氏。榛葉杜氏は地元掛川の出身で、能登杜氏四天王として名高い波瀬正吉氏に長く師事、その能登流の造りを受け継いでいます。土井酒造場では平成23年の酒造りから、能登からの季節雇(出稼ぎ)の蔵人を招かず、直接雇用の若い社員たちによる酒造りへと体制を移行させました。当時専務だった弥市社長の決断です。「人材の安定確保や労働条件の変化、季節労働者の減少など、酒造会社として将来に備えるため、変えるべきは変えて行かなければなりません」そう語ってくれました。
IWCに参加する静岡勢で初の快挙
最高賞トロフィーを見事獲得
土井酒造場は、ロンドンで開催されるインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)にも積極的に挑戦しています。IWCは世界で最も権威あるワインのコンテストとして知られ、市販の日本酒を審査するSAKE部門が開設されています。海外での和食人気とともにSAKEへの需要も高まり、IWCの結果には世界中の飲食関係者や、バイヤーたちが注目しています。そうした中、IWC2017において、土井酒造場がSAKE部門吟醸の部で、最高賞となるトロフィーを獲得。トロフィーは金賞受賞酒の中から、1本だけが選ばれるまさに最高賞、世界一の称号です。この快挙について弥市社長にお聞きすると「国内はもちろんですが、海外の多くの方にも、日本酒の美味しさを知っていただきたいです」「日本酒にも様々なタイプがあります。和食だけでなく、ワインと同じように料理やシーンに合わせて、日本酒を楽しんでいただければ、さらに魅力が高まるのではと思っています」と話してくれました。海外だけでなく、静岡県清酒鑑評会においても、2018年から3年連続で最高賞となる県知事賞を受賞。まさに全方位で質の高い酒を造り続けています。

主要銘柄

品名:能登流・開運 波瀬正 吉大吟醸
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
品名:開運 特撰純米吟醸
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
品名:開運 純米吟醸
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
品名:開運 吟醸
米(精米歩合):山田錦(50%)
酵母:静岡酵母
日本酒度:+10
酸度:1.3
品名:開運 純米ひやづめ
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
品名:祝酒開運
米(精米歩合):山田錦一般米(60%)
酵母:静岡酵母
日本酒度:+7
酸度:1.4
品名:開運 佳撰
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
会社概要
社 名:株式会社土井酒造場
住 所:掛川市小貫633
連絡先:TEL. 0537-74-2006 FAX. 0537-74-4077
代表者:土 井 弥 市
杜 氏:棒 葉 農(能登)
創 業:明治5年(1872年)
最寄駅:JR掛川駅から車で約8分。
見 学:無
http://www.kaiunsake.com/