青島酒造株式会社

銘柄酒/喜久醉
成功を手にしたニューヨーク金融街から
日本酒の醸造家へとリスタート
青島専務は家業である酒造りを継ぐ気は全くなく、東京の大学へと進学、在学中に海外放浪を経験し、就職はアメリカの証券会社へ。優秀なファンドマネージャーとして業界内を渡り歩き、ニューヨークの金融街へ。「家業の酒造りから逃れるために、遠く遠くへと離れていきました。ニューヨークに辿り着いた時には、これでなんとか逃げ切ることが出来た」と感じたそうです。が、ニューヨークで暮らすうちに、自然や季節と共にある日本の文化が、とても誇らしいものだと気づいたそうです。そして「家業の酒造りもそうした文化の一員だと気づいた時、日本に帰ろうと決心をしました」32歳からの醸造家への転身、それは決して簡単な道ではありません。酒造りの師である河村傳兵衛氏に師事、一から酒造りを学び始めます。「河村先生から1年365日、1日24時間、酒のことだけを考えなさいと言われました。平成8年、30代で酒造りの道に入りましたので、そこまで打ち込まなければ、先行している同年代の醸造家には追いつけないということです」以来20余年、今も河村傳兵衛流の酒造りを寸分たがわず受け継ぎ、そして志太杜氏の正統継承者として、酒造りへと取り組まれています。
酒造りだけではなく原料となる米作りまで
一年の全てを理想とする酒造りのために
「酒造りが感覚的に分かって来たのは、10年目頃です。洗米時の浸漬具合も、その頃に分かるようになりました」洗米の一番初めに、10キロの米に対して何パーセントの水を吸わせるか(限定吸水)を決定します。青島専務は浸漬中のザルの中から米を掬い、その見た目だけで吸水率を言い当てます。計測すると1%の誤差もありません。私が見学している間中、一度として狂いは生じませんでした。あまりの正確さに凄いと唸ると、「凄いかもしれませんが、私はこれしか出来ません。酒造りしか出来ないのです」と笑う。青島専務は酒造りのシーズンが終わると、地元の盟友である稲作農家、松下明弘氏の田んぼに毎日通い詰め、米の栽培作業に没頭します。「藤枝市の青島は、南アルプスの伏流水が湧き出る水の豊かな土地です。この水は地域の宝です。この豊かな水があるから、米も酒も造ることができます。米を育てた水と同じ水で酒を仕込む。醸造家にとってこれは理想の環境です。この素晴らしい環境を、どれだけ長く維持していけるのか。これも我々にとって大切なテーマなのです」と話してくれました。「夏の間は田んぼ通いと、スポーツジムでの筋トレで体を鍛え、体重を増やします。酒造りシーズンの始めと終わりでは、体重が10キロも減ってしまいます。夏に体を作っておかないと、酒造りシーズン中の体力が持ちません」と笑いながら教えてくれました。このように大げさではなく、青島専務の生活の全てが「理想とする酒造り」に直結しています。今、青島専務の周りには、そのストイックな酒造りに憧れた若者たちが集まり、真剣に酒造りに取り組んでいます。

主要銘柄

品名:喜久醉
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
会社概要
社 名:青島酒造株式会社
住 所:藤枝市上青島246
連絡先:TEL. 054-641-5533 FAX. 054-644-3156
代表者:青 島 秀 夫
杜 氏:青 島 傳三郎(青 島 孝・自社)
創 業:明治元年(1868年)
最寄駅:藤枝駅よりバス中部国道線島田及び金谷行三軒屋下車、徒歩1分。
見 学:無