静岡の地酒「静岡県酒造組合」 富士山、天城山地、南アルプスの名水で醸す静岡の地酒を蔵元情報と共にご紹介。日本酒の良さ、日本酒文化を多くの方に伝えたい。
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しずおか酒造りの風景


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インターナショナル・サケ・チャレンジ
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第11回 静岡県地酒まつりin東京

第22回 静岡県地酒まつりin静岡

日本酒で乾杯推進会議
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▲「葵天下」を手にする山中社長。

山中酒造合資会社(1)

住所/掛川市横須賀61
銘柄酒/「葵天下」
≫所在地

 城下町・掛川市横須賀には、昔そのままの風情ある家屋が並ぶ地域がある。江戸時代の風情の中、ひっそりと建つ「遠州山中酒造」は、古き良き時代の日本家屋の面影を残している。奥の蔵は青い空に立ち向かうようにでんと構え、その壁の白さが眩しい。
 ここに、かつての近江商人の流れをくんだ蔵元杜氏がいる。平成11年から自ら醸した酒は、全国新酒鑑評会において平成13年から連続7回の入賞を果たしている。山中隆社長に話を聞いた。

いい酒、未だ分からず・・・自分が満足できる酒を造りたい。



▲上:瓦屋根に格子戸、杉玉。老舗酒蔵らしい風情。下:レトロな雰囲気が漂う事務所。暖簾の奥が蔵へと続いている。

──山中酒造さんの歴史はかなり古いとお聞きしているのですが。

 今でもよく耳にすると思うのですが、「近江商人」という言葉がありますよね。滋賀県から天秤棒ひとつ担いで大阪、京都、関東にまで行商して歩いていた人たちのことです。

──社長のご先祖は、近江商人だったのですね?

 はい、そうです。私の祖先が酒造りを始めたのは天保年間に入ってからで、今の富士宮を基点にしていました。もともとは武士だったみたいですがね。それから富士に4蔵、ここ掛川に1蔵と広げていったのです。
 当時はこの辺り一帯にも多くの酒蔵があったのですが、酒は当時腐りやすい木桶に保管されていたため、酒が全部ダメになってしまうような事故が多かったようです。そんなわけで蔵も少しずつ減っていき、生き残ったのがここです。

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