▲島田市の目抜き通り、本通沿いに建つ事務所。徳利をぶら下げた赤鬼が目印。
住所/島田市本通1-1-8
銘柄酒/「若竹鬼ころし」、「おんな泣かせ」
≫所在地
「おんな泣かせ(純米大吟醸)」は、静岡地酒の中で、最も全国的に名を知られた商品のひとつではないだろうか。そのユニークなネーミングと、ラベルに配された歌麿の美人画を見ると、「なぜ、この商品名に・・・?」と飲み手の想像力をいたく刺激してくれる。
日本三大奇祭のひとつ、「島田帯まつり」が有名な島田市で唯一の酒蔵、大村屋酒造場。この蔵の若き部長であり、副杜氏でもある日比野さんにお話しを聞いた。
素材や料理の邪魔をせず、引き立て、調和する酒を。
▲鬼の目つきがどことなくユーモラス。
──こちらに初めてお邪魔したのは、今年(H19年7月)の「七夕コンサート」の時でした。コンサート後に振る舞っていただいた樽酒が、とても美味しかった。
あれは、「若竹 鬼ころし」の本醸造生酒を、樽ごと冷蔵庫で冷やしたものなんですよ。冷やした生酒の樽酒もいいものでしょう?
──ええ、木のいい香りがして、本当に旨かった(笑)。
コンサートにも400人以上の方が集まられて、正に立錐の余地がないほどの盛況でしたね。その時、社長からお聞きしたのですが、とても地元の島田を大切に思っていらっしゃる。
そうです。ここ島田市で商売をさせていただいている企業として、地元への感謝を忘れてはいけないと、いつも申しております。今年で11回目となった七夕コンサートも、そうした気持ちを忘れないために開催しています。
その他にも、島田酒米研究会の皆さんなどと共同で、「島田の食材と地酒を楽しむ会」を春と秋に開催していて、秋の会は今年で10回目を迎えました。また、「お米とお酒の学校」といった、親子参加型のイベントも開いていますし、ここをギャラリーとして開放したり、地元の方たちとの交流会「サロン若竹」も開催しています。