静岡の地酒「静岡県酒造組合」 富士山、天城山地、南アルプスの名水で醸す静岡の地酒を蔵元情報と共にご紹介。日本酒の良さ、日本酒文化を多くの方に伝えたい。
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しずおか酒造りの風景


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インターナショナル・サケ・チャレンジ
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第11回 静岡県地酒まつりin東京

第22回 静岡県地酒まつりin静岡

日本酒で乾杯推進会議
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静岡平喜酒造株式会社(1)

住所/静岡市駿河区丸子新田1-1
銘柄酒/「静岡蔵謹醸 喜平」
≫所在地

 富士山を望む安倍川の畔に創業した静岡平喜酒造は、平成23年に創業し、平成24年11月から新設された蔵での記念すべき最初の酒造りが始まった。「喜平 静岡蔵 誉富士特別純米酒」は、静岡の水、静岡の酒米、そして静岡の酵母を使用した、新しい"オール静岡の酒"です。静岡地酒の新風への期待は大きい。新蔵での酒造りについて、静岡平喜酒造の戸塚敦雄社長にお話をお聞きしました。

平成24年11月、静岡平喜酒造での酒造りが始まる。

――昨年(2012年)の12月早々でしょうか、新聞やテレビで静岡平喜酒造のお酒がいよいよ出荷されるという情報が発信され話題になりました。

 ええ、新聞社などが取材してくれて。12月末から出荷されるという記事が掲載されましたが、どこで買えるのか、蔵に行けば買えるのかといったお問合せをいただきました。ただ、初年度は試験醸造的な意味合いもありますし、酒造りの規模もまだ小さいですから、現状はごく限られた範囲での出荷となっています。

――蔵の設備を拝見させていただきましたが、一年を通しての酒造りが可能な4季蔵の施設、設備だと感じましたが。

 そうですね、初年度の酒造りは昨年の11月から始まりましたが、今年の4月に一旦区切りをつける予定です。今回は一升ビンで12,000本分くらいの生産になるでしょうか。生酒での出荷分もありますが、ビン燗で火入れするお酒もあります。今はビン詰、打栓からビン燗、ラベル貼りまで、全て手作業で対応しています。4月までのお酒がひと段落したところで、ビン詰工場などの設備を整える予定です。それらが完成すれば、来期は秋からの生産が可能となります。

――一年を通しての酒造りとなりますか?

 いえ、先ほども試験と言いましたように、今はまだいろいろ勉強しながらの醸造です。杜氏の久谷は、岡山の平喜酒造で越後流の造り経験を十分に積んでいますが、静岡という土地の気候も水も、そして、静岡酵母や誉富士での酒造りも初めてとなります。日々、「静岡酵母だとこうなるのか!」といった驚きもあるようですね。正に初めて尽くしの酒造りですが、岡山とは違った静岡らしい酒ができました。もちろん、始まったばかりですので、まだまだこれからもいろいろ試しながらの造りとなります。

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