静岡の地酒「静岡県酒造組合」 富士山、天城山地、南アルプスの名水で醸す静岡の地酒を蔵元情報と共にご紹介。日本酒の良さ、日本酒文化を多くの方に伝えたい。
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波瀬正吉杜氏お別れの会

しずおか酒造りの風景


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インターナショナル・サケ・チャレンジ
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第11回 静岡県地酒まつりin東京

第22回 静岡県地酒まつりin静岡

日本酒で乾杯推進会議
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「波瀬正吉杜氏お別れの会」

平成21年9月13日、掛川市のつま恋で、過ぐる7月16日逝去された波瀬正吉杜氏の「お別れの会」が開かれました。
波瀬正吉杜氏は能登杜氏四天王の一人として、静岡地酒の発展に尽くされた大杜氏として地酒ファンに知られており、全国新酒鑑評会などでも華々しい実績を残されています。
広い会場に据えられた大きな祭壇には、たくさんの花に囲まれ波瀬杜氏の遺影が飾られました。この写真は、写真家の名智健二氏が撮られた、醪(もろみ)の発酵音(泡音)を聴く波瀬杜氏で、土井酒造場の絵葉書にも収められている一枚です。
遺影への献花式に先立ち、波瀬杜氏が40年杜氏を務められた、土井酒造場の土井清幌社長から来場者へのご挨拶と波瀬杜氏の思い出が語られ、一瞬言葉を詰まらせる場面もありました。次に今回の会を企画された発起人である、「花の香楽会」の杉浦氏、中嶋氏。「粋遥クラブ」の片山氏と小林氏のご紹介。また、波瀬杜氏の妻、波瀬豊子様、長女の三好裕子様、次女夫妻の波瀬俊彦様、悦子様が石川県能登町より来場。ご遺族を代表して、波瀬俊彦様からのご挨拶がありました。そして、静岡酵母の開発者であり、波瀬杜氏と共に静岡地酒の発展に取り組まれた、河村傳兵衛氏より当時の思い出とお人柄が語られ、その大きな功績への思いを新たにしました。
献花式には270余名が参加。全国から寄せられた波瀬杜氏を惜しむメッセージが読み上げられる中、参加者による献花が厳かに行われました。参加者は北海道、関西、九州など遠来の方も多く、波瀬杜氏の穏やかで優しい人柄と、その醸した酒のファンの多さに改めて驚かされます。献花式に続き、日和佐省二氏による献杯のご発声。日和佐氏は、杜氏の名前をラベルにして、酒造りにおける杜氏の存在を世に広めようと企画した仕掛け人であり、その杜氏の名前を冠した最初の酒が、「能登流 開運 波瀬正吉」です。もちろん乾杯酒にはこの「波瀬正吉」が使われました。献杯後は和やかな歓談会となり、開運の酒や、波瀬杜氏の思い出に話のつきない様子でした。