静岡の地酒「静岡県酒造組合」 富士山、天城山地、南アルプスの名水で醸す静岡の地酒を蔵元情報と共にご紹介。日本酒の良さ、日本酒文化を多くの方に伝えたい。
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静岡県の酒蔵会社と蔵元の紹介

しずおか酒造りの風景


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インターナショナル・サケ・チャレンジ
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第11回 静岡県地酒まつりin東京

第22回 静岡県地酒まつりin静岡

日本酒で乾杯推進会議
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▲建て直したばかりの新しい蔵。真っ白な壁が眩しい。

森本酒造合資会社(1)

住所/菊川市堀之内1477
銘柄酒/「小夜衣」
≫所在地

 県外の方には馴染みのない地名かもしれないが、お茶どころの静岡県の中でも銘茶の産地として知られる菊川市。この菊川市唯一の酒蔵で、昨年(平成18年)、蔵を新築されたばかりという森本酒造を訪ねた。森本社長はその独特な口調で煙に巻くが、「自分の造りたい酒を造る。」という強い信念を持った蔵元。
 社員を雇わず、たったひとりで酒造りに取り組み、自分が旨いと思う酒、こういう酒が一番好きだ!と言える酒を造り続けている。

肴がなくてもスイスイ飲める、そんな酒がいいなあ。

──造り酒屋らしい雰囲気のある綺麗な建物ですが、区画整理による新築とは大変でしたね。

 まったくね。一昨年の菊川駅周辺の区画整理の区域に入っちゃって、昨年(H18年)建て直したばかりなんだよ。以前は明治20年頃の蔵を使っていたんだけど。


▲「小夜衣」を手にする森本均社長。毒舌といいつつ目が優しい。

──うーん、日本は古いものを簡単に壊しすぎですよ。明治の蔵もぜひ見たかったなぁ・・・残念です。でも、新築となるといろいろ難しいこともあったのではないですか?

 まず困ったのは井戸だよ。役所の言う通りに移動したら、井戸が使えなくなっちゃう。水が使えないっていうのは、廃業しろってことだからね。
 ここの水は南アルプスの伏流水で、10m掘るだけで鉄分のない優しい水が出るんだよ。だけど、ここからほんの少し離れるだけで、水が変わっちゃう。だから区画整理といわれて本当に困った。「立ち退く気はねえぞ!」って息巻いていたんだけどね(笑)。

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