静岡の地酒「静岡県酒造組合」 富士山、天城山地、南アルプスの名水で醸す静岡の地酒を蔵元情報と共にご紹介。日本酒の良さ、日本酒文化を多くの方に伝えたい。
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静岡県の酒蔵会社と蔵元の紹介

しずおか酒造りの風景


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インターナショナル・サケ・チャレンジ
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日本酒で乾杯推進会議
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▲酒造りへの情熱を胸に秘め爽やかな笑顔の清信一社長。

富士錦酒造株式会社(1)

住所/富士宮市上柚野532
銘柄酒/「富士錦」
≫所在地

 市街地を離れて深い山の中を進んでいくと、ふいに、広がる豊かな自然の宝庫。ここは“柚野(ゆの)の里”。まるで誰の心にもある故郷の光景さながらに、自然に溢れ、涼風が吹きぬけていく。山の深緑、田の新緑。耳をすませば、さらさらと稲の声。夏の音。秋には錦のような衣をまとう山々に覆いつくされると聞く。
 この地で酒蔵を開いて300余年。18代目 清信一社長に語っていただいた。

他の土地の人に自分の故郷の酒だと、自慢できる酒。


▲富士錦酒造の回りに広がる美しい田園風景。雲に隠れてしまっているが、天気が良ければ富士山の優美な姿を望み見ることができる。

──ここに伺うまでに、水が勢いよく流れる水路を何本も見かけました。芝川は水が豊かなのですね。

 そうです。ここは富士山の伏流水が地下を流れているんですよ。そのおかげで水に恵まれています。
 実はうちの蔵の仕込み水もこの伏流水の恩恵にあずかっていて、敷地内に井戸があり、地下30mから汲み上げているんです。この水は富士山の岩盤にろ過されて、さらにまろやかな優しい味を出しています。

──水が豊かで田んぼが広がっていて、その向こうに山々や富士山。まさに日本の原風景だなあと見入ってしまいました。
 お米はここ芝川のものをお使いですか?

 うちで使ってる米のうち、芝川町産は30%程度。自社産米は全体の3%しかありません。農家の方にご協力いただいて、もっともっと増やしていきたいと思っています。
 実は、代々受けつがれた言葉があります。「地酒たるもの地元で一番になれ」という言葉。今のところ水・技はしっかり地のものを使っているので、いずれは米もと思っています。

──ぜひ実現させてください。
 ところで社長は、これまでまったく違った世界でお仕事をされてきたとお聞きしましたが?

 はい、その通りです。私は婿ですが、この仕事を継ぐ前は、証券会社のシンクタンクに勤めていて横浜に住んでいました。蔵を継ごうと決心した時、私は大きなプロジェクトのチームリーダーをしていたのですが、この仕事が一段落したら、こちらに移ることにしようと決めてたんです。義父も妻も私には何も言いませんでしたが、「継いでほしい」という皆の願いが、ひしひしと伝わってきましてね。まさに「えいっ」という気持ちで飛び込みました(笑)。

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