静岡の地酒「静岡県酒造組合」 富士山、天城山地、南アルプスの名水で醸す静岡の地酒を蔵元情報と共にご紹介。日本酒の良さ、日本酒文化を多くの方に伝えたい。
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しずおか酒造りの風景


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日本酒で乾杯推進会議
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▲旧東海道に面して立つ神沢川酒造場。海に面した酒蔵らしく、とても明るい佇まい。

株式会社神沢川酒造場(1)

住所/静岡市清水区由比181
銘柄酒/「正雪」
≫所在地

 ここは、東海道由比の宿。静かな町並みが今でも息づいている。目の前に海、後ろに緑濃い山々。街道に沿った蔵に南国風の街路樹が風よけのようにたち、その奥に大きな「神沢川酒造」と書かれた煙突がのぞく。
 桜エビとシラスで有名な港町由比町は、古い家並みが軒を連ね、休日ともなれば、昔の宿場町の風情を楽しむ観光客で賑わいを見せている。そして、江戸幕府に叛乱を企てた、由井正雪の生家があることでも知られている。
 その「正雪」という名の酒を醸す「神沢川酒造」の望月正隆社長にお話を伺った。

軽く、円く、綺麗で飲み飽きしない酒。
料理とのマッチングだけを考えるのでなく、
自分スタイルを大切に楽しみたい。


▲これからの酒造会社の展望を語る望月正隆社長。県内酒造会社の若手経営者の集まりである「静酉会」会長も務める。

──とても唐突で申し訳ないのですが、こういった歴史ある酒蔵を継ぐということは、物心ついた頃から意識されているものなのですか?

 いやいや、実は私は子どもの頃、蔵が苦手で嫌いで・・・。ご存知のように蔵の中は暗いでしょう。もう子ども心に恐くて仕方なかったのです(笑)。小学校3年生の時に、すでに蔵を継ぐことは決まっていました。ただ、高校から数学も物理もあまり得意でなかったので、文系に進みました。「こういう道に進みたい。」という強い希望があったわけではないのですが、そのまま蔵を継ぐということをすんなりと受け入れるという気持ちには、なれませんでした。

──私も理系は全くダメな文系人間ですが、酒造りというと理系のイメージが強いですよね。では、社長が酒蔵を継ぐことになったきっかけは。

 私は去年の秋に社長を継いだばかりなのですよ。大学を卒業して1、2年、家業を手伝ってはいましたが、造りに関しては、ほとんど何もしなかったのです。蔵には相変わらず近づきもしなかったですね。
 先代社長は身体があまり丈夫ではなく、また私が大学2年の時に大きなケガをしました。このことで私が蔵を継ぐことは決定的になったのですが、私の心の中では「明るい将来」ではなかったのです。またこの時すでに祖父は亡くなっていました。ですから大学卒業後、いやいや蔵に入ったわけですが、それでもあまり熱心な仕事ぶりではありませんでした。私の気持ちとしては他の蔵や沼津工業技術支援センターで、勉強もしたかったので、そのことに対する不満もありました。1〜2年熱心でなかったのは、こういった理由からでした。

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