地域密着で、地元で愛される酒を造り続けたい。
▲造りの作業をする萩原知令社長。
──例えばどういったお酒ですか
今年でいうと生もとのお酒ですかね。講習会や試飲会などで情報交換をするなかで、いつか造ってみたいなと考えていたお酒でした。まさか今年挑戦するとは思ってなかったのですが県内の酒蔵さんや同世代の杜氏さんに酒母経過などを指導してもらい実現しました。
──先ほどもお話にありましたが酵母は静岡酵母を使われているのですか?
主に静岡酵母ではNEW-5とHD-1を使用しています。
私が蔵に入ってから新しく使った酵母としては協会9号酵母があります。私の実家が熊本県でして、「菊の城」という銘柄で日本酒造りをおこなっていました。父の代で蔵を閉めていますが、やはり大切にしたい自身のルーツです。いずれは熊本酵母でも製造をしたいと考えています。自分たちが造ることに意味があるお酒であり、飲む方が楽しんでくれるものになるといいなと思っています。
▲新しく造ったお酒。ラベルの絵もとても素敵ですね。
──色々と挑戦したいことがあり、今後が楽しみですね。
萩錦のお酒の楽しみ方やオススメのおつまみなどがあればお教えください。
私たちもお料理とお酒を楽しむことがとても好きなので、萩錦のこのお酒には何があうかいつも考えています。
「駿河酔」という銘柄の誉富士を使用したお酒は黒はんぺんのフライが合いますね。萩錦の誉富士のお酒はぬる燗などで温度変化をさせるのもおすすめです。
また最近ではアーティストと一緒にラベルなどを作り、テーブルに置きながら飲み続けたくなる商品もあるので様々な角度から味わってもらえたらと思います。
──本日はありがとうございました。
(取材日:2020年7月16日)